それ、劣化を早めているかも。プラスチック加工製品を長持ちさせるためのNG習慣とは?

収納ケース、洗濯ばさみ、保存容器、スマホケース、リモコン、浴室小物。 私たちの暮らしの中には、たくさんのプラスチック加工製品があります。
プラスチックは「軽い」「丈夫」「水に強い」といったイメージがありますが、実は使い方や置き場所によって少しずつ劣化していきます。黄ばみ、ひび割れ、ベタつき、白っぽい変色、変形などは、プラスチックが傷んできたサインかもしれません。
とはいえ、特別な手入れが必要というわけではありません。日常の中で避けたいポイントを知っておくだけで、今あるプラスチック製品を少しでも長く使うことができます。
この記事では、プラスチックの寿命を縮めやすいNG習慣と、長持ちさせるためのちょっとしたコツを紹介します。
プラスチック劣化の主な原因とは?
プラスチック製品は、使っているうちに少しずつ劣化していきます。代表的なサインは、黄ばみ、白っぽい変色、ひび割れ、ベタつき、変形、割れやすさなどです。
主な原因を以下にまとめました。
| 主な原因 | 起こりやすい変化 | 注意したい場所・行動 |
|---|---|---|
| 紫外線 | 黄ばみ、色あせ、ひび割れ、もろくなる | 窓際、ベランダ、屋外放置 |
| 熱 | 変形、反り、縮み、変色 | 車内、キッチン、暖房器具の近く |
| アルコール・薬品 | 白く曇る、ひび割れ、印字が消える | 消毒、掃除、強い洗剤の使用 |
| 摩擦・研磨 | 細かな傷、くすみ、透明感の低下 | メラミンスポンジ、クレンザー、硬いブラシ |
| 湿気・水分 | カビ、ぬめり、におい、接合部の劣化 | 浴室、洗面所、シンク下、濡れたまま収納 |
| 荷重・圧力 | たわみ、ゆがみ、割れ | 収納ケースの積み重ね、重いものの置きっぱなし |
つまり、プラスチックを長持ちさせるには、日光・熱・薬品・強い摩擦・湿気・重さをできるだけ避けることが大切です。
プラスチックの劣化のNG習慣
NG1: 日当たりのいい場所に置きっぱなしにする
プラスチックの劣化原因としてまず気をつけたいのが紫外線です。
屋外にある洗濯バサミがパキッと割れてしまったり、日当たりの良い場所にあるケースが白くなったり黄ばんでしまった経験はないでしょうか。
紫外線を浴び続けると、プラスチックは脆くなり壊れやすくなってしまいます。
ポイント:
屋外で使うものは、耐候性やUV対策のある製品を選ぶ。カバーを掛けるなどして直射日光を避ける。
NG2: 熱い場所に置く
プラスチックは熱にも注意が必要です。 うっかりお湯を注いだコップが変形したり、火のそばに置いて溶かしてしまったことはないでしょうか。
多くのプラスチックは、熱によってやわらかくなったり変形したりすることがあります。
車内、キッチン、暖房器具の近くなど、高温になりやすい場所に置きっぱなしにしないよう注意しましょう。
ポイント:
製品の「耐熱温度」をチェックする。電子レンジ対応・食洗機対応などの表示があるものを使用する。
NG3: 「とりあえずアルコール」で何でも拭く
感染対策や掃除の習慣としてアルコールで身の回りのものを消毒することも増えました。
しかし、プラスチック製品での使用には注意が必要です。
アクリルやポリカーボネート、塗装やコーティングがされているプラスチックの場合、アルコールで拭くことで印刷が消えたり、表面が曇ったりすることがあります。
ポイント:
製品がアルコール対応か確認する。
NG4: 汚れを落とすために強くこする
軽くて丈夫なプラスチックですが、表面は意外と傷つきやすいです。
汚れを落とすために硬いブラシやクレンザーを使ったり、強く擦ると表面に細かな傷がつくことがあります。
ポイント:
研磨力の高い道具や洗剤を避ける。
NG5:湿気の多い場所にしまいっぱなしにする
プラスチックは水に強いイメージがありますが、「水に強い」と「湿気に強い」は同じではありません。
湿気がこもりやすい場所に置きっぱなしにすると、カビやぬめりが発生しやすくなります。
容器を洗った後よく乾かさずにフタをしたり、浴室に置きっぱなしで濡れた状態が続くのを避けましょう。
ポイント:
よく乾燥させ水分を残さない。浴室小物などは定期的に乾燥させる。
NG6:重いものを乗せっぱなしにする
収納ケースに便利なプラスチックですが、重いものを乗せっぱなしにすると重さでゆがんでしまいます。
とくに暑い日などはプラスチックが柔らかくなるので、変形が進みやすいです。
ポイント:
重いものを乗せっぱなしにしない。重さを分散させる。
プラスチックを長持ちさせる基本ルール
以上のNGから要点を簡単にまとめました。
プラスチック製品を長持ちさせるための基本は、次の5つです。
まず、直射日光を避けること。紫外線は黄ばみや割れやすさの原因になります。
次に、熱に近づけないこと。車内、キッチン、暖房器具の近くなどは注意が必要です。
そして、アルコールや強い洗剤をむやみに使わないこと。素材によっては、変色やひび割れを引き起こす場合があります。
さらに、湿気をためないこと。濡れたまましまわず、しっかり乾かしてから保管しましょう。
最後に、強くこすらない・重いものを乗せっぱなしにしないこと。表面の傷や変形を防ぐためには、やさしく扱うことが大切です。
プラスチックの種類によって弱点は異なりますが、日常生活ではまず「日光・熱・薬品・摩擦・湿気・重さ」を避けることを意識してみましょう。
まとめ
プラスチック製品は、便利で身近な存在です。その一方で、日光、熱、薬品、湿気、摩擦、重さなどの影響を受けながら、少しずつ劣化していきます。
けれども、扱い方を少し変えるだけで、寿命を延ばせるものもあります。 上記でまとめた基本ルールをぜひ参考にしてみてください。
以下の記事では効率よくプラスチック加工製品を依頼するための方法をご紹介しています。ぜひこちらの記事もご覧ください。
・コストをかけずにプラスチック加工するには?コスト削減のための設計・素材の見直し方
・プラスチック加工で軽量化や強度アップを両立させるコツとは?