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DIYでよく利用される素材の違いを解説!〜プラスチック、木材、金属のメリット・デメリットは?〜

ちょっとした日用品なら自分でDIYする人も多いと思いますが、意外と迷うのが素材選びですよね?
素材選びには利用目的や工具の有無などが関わるため一概にどれが正解とは言えませんが、入手性や加工性から多くの場合で木材やプラスチックを選択することが多いかと思います。

今回の記事ではDIYでよく使われる素材(プラスチック、木材、金属)についてのメリット・デメリットや向いている目的などを紹介します。

DIYでよく使われる素材のメリット・デメリット

  メリット デメリット
プラスチック 軽量
耐水性
加工性
多様な特性
耐久性
耐熱性
木材 自然の美しさ
加工性
断熱性
環境にやさしい
腐食
変形(反り、割れなど)
金属 耐久性
耐熱性
リサイクル性
重い
高コスト
サビる
加工に対応した機材が必要

プラスチック

プラスチックはその軽量性や耐久性、入手性などからDIYでもよく利用されています。
さまざまな色や形状に加工ができるため、デザインの自由度が非常に高いほかにも、適切な素材を選べば耐熱性や耐候性、防水性、耐薬品性など多種多様な特性を制作物にもたせることが可能です。

反面、素材を適切に選ばないと耐熱性や耐久性に問題が生じることもあるので注意が必要です。
基本的に穴あけなどは簡単なものの、熱を持たせたら溶けてしまうなどいくつかの注意点があり専用工具が必要となることもあります。とはいえ家庭向けの手工具や電動工具で十分に加工で切る場合がほとんどです。

また、最近では環境問題からプラスチックの利用を控える動きもあります。燃焼によるCO2排出や海洋プラスチック問題などに適切に対処するためにリサイクルや廃棄方法に注意しましょう。

・プラスチックが向いている製品の例
ケースなど耐久性と軽さを両立したいもの
屋外に置きっぱなしにする家具

木材

木材は加工性の高さもあり太古の昔から利用されている素材で、DIYでも非常によく利用されています。
家具やインテリアなどでは自然の温かみを感じられるとして木製のものを選ぶ人も多いです。
ノコギリや電動ドライバーなど手工具や電動工具で簡単に加工できるため、DIYを始めたばかりの人でも扱いやすいです。

反面、プラスチックに比べると重量があるため大きさによっては加工が大変になります。
また、時間によって反りや割れなどの変形が発生したり、虫食いや腐食などによる破損が発生することもあるため、適切な処理やメンテナンスが必要です。

木材は成長の過程でCO2を吸収し、伐採後も貯蔵し続けるため「カーボン・ニュートラル」な性質を持つと言われています。
そのため、木材の利用を増やそうとしている人もいます。

・木材が向いている製品の例
デザインが重要となる家具・インテリア
ちょっとした加工でできる手作りの小物

金属

金属はその強度と耐久性から、耐久性の要求される場合にとくに優れた性能を発揮します。
重量のかかる家具のフレームや高温になる環境下で利用するもの、長く使うために耐久性が必要なものなど金属が向いている製品・パーツはさまざまです。

反面、重量があり大きいものだと持ち上げるのも難しいことや強度があるため専用の工具がないと加工ができないデメリットもあります。
専用工具や加工の手間を考えると自分で加工せずに業者に直接発注したほうが良い場合もあります。

・金属が向いている製品の例
重量がかかり強度が必要なもの

まとめ

DIYでよく利用されている素材プラスチック、木材、金属についてメリットデメリットや向いている目的を紹介しました。
とくにプラスチックがそうですが、同じプラスチックであっても素材によって大きく特性が変わるため実際の制作に取り掛かる前に素材についてさらに調べることをオススメします。
プラスチック素材の特性については以下の記事でまとめていますのでよろしければ参考してみてください。

プラスチック加工の依頼時に役立つ!すぐわかる!プラスチック素材のまとめ